アメリカの田舎で暮らしています

年下夫と猫のここちゃんとの暮らし。ジョージア州でRN(看護師)してます。

仕事探しに苦労した話し(過去の事)

こんにちは、ちぃです。

 

わたしが何年も前に看護大学を卒業した頃、病院は不景気だと言われていました。だから、新人は仕事探しが大変になるだろう、と。

新人のオリエンテーションは約3ヶ月。その期間は1人の看護師とは数えられないけど、もらえるお給料は看護師としての金額。病院にそれだけの財力がない、と聞いていました。

 

わたしの通っていた看護大学は社会人がとても多くて、高校卒業したての人はほんの一握り。LPN/LVN(licensed practical nurse/ licensed vocational nurse=准看護師のような感じです)をしていた人もいれば、テックとして働いていた人もいるけれど、わたしの様に何の経験もありません、と言う人は多分わたしだけ。学校に入学した時、留学生はわたしだけではなかったのですが、他にも数人いた留学生達はテストで点数が取れず退学になってしまったので、卒業が近づく頃には留学生はわたしだけになっていました。

何の経験もない人も、夏休みの間だけ看護学生が働ける枠で働いていたみたいですが、留学生だったわたしには働く、と言うのは許されておらず。

 

卒業する半年頃前から、クラスメイト達の間で、卒業後の就職先の話しが出始めたので、わたしも病院のウェブサイトから履歴書を送って、職探しを始めました。

どれだけ履歴書を送っても、誰からの何の連絡ももらえません。送った履歴書は計75通。卒業を迎えても、結局折り返しの電話は1件もかかってこずで。卒業まで仕事が決まらなかったのは、わたしの知る限りではわたしとアメリカ人のクラスメイト一人だけでした。

 

卒業後、学校の先生に相談しに行くと、直接病院に行って、働きたい病棟に行ってみて、病棟のマネージャーと話してみるのもいいと思う、とアドバイスを受けました。

実際、わたしと同じように卒業時に仕事が決まっていなかったアメリカ人のクラスメイトは、病棟に直接行ってみて仕事を見つけていたし。

 

卒業後、学校があった州とは違う州に引っ越したわたしは、引っ越し後翌日から病院訪問を始めました。仕事はウェブサイトに掲載されてるんだから、そこから応募して、と病棟まで行かせてもらえない病院や、マネージャーに会いたい、と言うと、今すぐ病院から出ていかないと警備員を呼ぶ、も言われた病院も。その病院からは、経験を積んだ後ならいつでも仕事を紹介できるから、どこかで働いたら、その後ならまたここに来てもいいよ、なんて言われたっけ。

他の病院ではマネージャーにやっと会えても、仕事?ないよ、と一言で終わってしまって事ももちろんあったし。

 

とにかく、とにかく、仕事探しには苦労しました。

 

心が折れかけてても、その感情に負けるわけにはわかなくて、わたしと会ってくれるマネージャーを探し続けていたら、直接病院まで出向いて仕事探してるなんて、やる気が感じられるから、新人だけど一緒に働きましょう、と言ってくれる人に出会えました。

 

このマネージャーには、その後別の街に引っ越しした後仕事を探す時も知り合いを紹介してもらったり、とてもお世話になりました。恩人ですね。

 

この頃の、職探しをしていた頃の事は、今思い返してもほんとに嫌な思い出でしかなくて。

だけど、ここの病院で1年働いた後4大に編入したのですが、そこで出会ったクラスメイトの何人かは、結局仕事が探せなかった、って言っていたので、それでもわたしはラッキーな方なのかもしれません。

 

そんな思い出があるので、今回ジョージア州で免許を取った後、どうしてもまた同じ苦労をしたくなくて。またあんな風になったらどうしよう、って考えたら怖くて。

だから、学生時代のクラスメイト達の様にテックの仕事をしてみようかな?と。テックの仕事は大変だけど、本当はそんなにやりたいわけでもないけれど、免許取った後に苦労するのはもっと嫌だし。

 

ありがたいことに、計画通りに、免許を取る前に、そのまま今働いている病棟で看護師をする事が決まっています。学生時代の苦労が嘘みたいなスムーズっぷりです。

 

 

 

そして、仕事と実習の両立は、体力的に思ったよりも大変でしたが、最近無事に実習は終了。

必要書類も、リエントリークラスを受けている学校からジョージアの看護師協会に送りました、という連絡が無事にきたので、後は看護師免許が自宅に届くのを待つばかり。

 

昨日仕事に行った時に、1人の看護師が患者さんの家族から怒鳴られているのが病室から聞こえてきて。何が起こっていたのかは分からないけれど、あんな風に怒鳴られるのは嫌だな・・・ってちょっと怖い気持ちもあるけれど、でも、病棟のマネージャーはわたしが看護師として働き始めるのを楽しみにしてくれているし。ジョージア州の看護師免許、意外に時間がかかってしまったけれど、もうすぐようやくスタート地点に立てそうです。