こんにちは、ちいです。
我が家の一員、元野良ちゃんの猫のここちゃん。
出会いはこんな感じ。
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この時は、期間限定の同居の予定だったんですよね・・・
かわいくて、またケガしたらどうしよう、って心配で、外に戻ることなく我が家の大切な一員になってます。
ここちゃん以外にも、家の中には入れませんが、2年前位からこの辺を縄張りにしている野良ちゃん3匹がいて。
牛柄のもーちゃん。
真っ黒ではないけれど、基本黒くて、ところどころ白くて、ちょび髭みたいな模様があるくろちゃん。
少し前に仲間入りしたグレイの子供猫の灰ちゃん。
気持ちが入らないように、名前は付けないようにしよう、という夫の提案を受けての命名なので、ネーミングセンスの悪さには目をつぶってください 笑
最初はご飯をあげたりも何もしてなかったんですが、去年のクリスマス辺りすごーく寒くて。寒くて凍えちゃうんじゃないか?って心配になってしまって。それでも家の中に入れたりは出来なかったけど、外に段ボールやらタオルやら、少しでも暖をとれそうな物を用意したりして。
その頃から、ご飯をあげるようになりました。
良い事なのか悪い事なのかはさておき、朝と夕方、ご飯をあげてます。
その日、仕事から帰宅して、いつものように外の子たちにご飯をあげたんですが、くろちゃんの様子が変でした。
くろちゃんはほんとに警戒心が強い子で。
ご飯をあげ始めてかれこれ10か月位経ってるけれど、わたし達に近寄ってくることはなくて。ご飯は欲しいから、遠くから様子を探ってるけど、少しでも近寄ろうものなら、さーっと逃げて行っちゃう子です。
未だに一度も触った事がなかった。
そんなくろちゃんが、ご飯をあげようとするわたしから逃げようとしなかったんです。
それがすごく違和感で。
くろちゃんどうしたの?と話しかけたところで気が付きました。
お腹にすごいケガをしてました。
ケガというか、内臓が飛び出しかけてるというか・・・
え???と思って観察すると、お腹の辺りがつぶれてて、ありえない細さになってて・・・
事故に遭ったんだ、と何となく感じました。
急いで夫を呼んできて、病院に連れて行きたいって話しをしたけれど。
今まで一度も頭を撫でさせてくれなかったくろちゃんをどうやって捕まえる?って事になって。
真っ直ぐに歩く事もできなくて、ふらふらになりながらもわたし達から逃げるくろちゃん。
最近は、仕事から帰ってくる頃には外はすっかり真っ暗になってるので、懐中電灯を使いながら何とか捕まえようとするけれど、難しくて。
救急病院に事情を話して、連れて行っても大丈夫か確認すると、医師が診察した後、安楽死させるか決めると思う、と言われました。
それまでは、治療の事しか考えてなかったわたし。
あんな大ケガを負ってるから、しばらく家の中で過ごさないといけないだろうし、ここちゃんと仲良くできるかな?怖がりのくろちゃんがわたし達と一緒に過ごせるかな?とか、そんな事を考えながら、くろちゃんを捕まえようとしてました。
が、現実は無事にくろちゃんを捕まえる事ができても、結果はきっと安楽死。
それでも、何時間も辛い思いをして天国に逝っちゃうよりも、安楽死させてあげよう、と夫と話して、くろちゃんを捕まえようとしてたんですが。
考えちゃったんですよね。
あんなにわたし達が怖くて、今まで一度も近くに寄ってこなかった子で。
もう真っ直ぐに歩けないほど大変な状況なのに、それでも必死でわたし達から逃げようとしてる。もうすぐ天国に逝っちゃう一歩手前の状態なのに、最後の最後にわたし達に捕まえられて、車に乗せられて、病院に連れていかれるって、どんな恐怖?
それなら、安楽死よりも辛い時間は長くなるけど、野良ちゃんらしく自分で決めた安心できる場所で天国に逝かせてあげる方がきっとくろちゃんは幸せなんじゃないかなぁ?って。
だから、夫と話して、捕まえるのは止めました。
悲しいし、これで良かったのか?って自問自答する時間が夫もわたしも夜の間続いたけれど。正直あんな体の状態で翌日まで命が持つとは考えられなかったから、これで良かったんだ、って考えるしかなくて。
はっきり何歳かは分からないけれど、2歳位だったんじゃないかな?
天国に逝くには早すぎる・・・
分かっていたけれど、翌日からくろちゃんがご飯を食べに家に来ることはなくなりました。
仕事が休みの日に、最後にくろちゃんを見かけた場所に花を手向けようと思ったけれど、すぐ枯れちゃう切り花じゃなくて、鉢植えにしようと思って、鉢植えを買う事にしました。
ホームセンターで見つけた時に、これだ!って思った紫色の小さな花。
花を見ると何となくくろちゃんの事を思い出します。